本文へ移動
12月の新鉱物宝石研究セミナーは「トルマリン」です
2019-03-04
この鉱物の宝石界への登場はかなり特殊な例で、その石の正体を知ってカットされたものではなかった。
1700年の初め頃、オランダの宝石研磨工が気付いた不思議な性質が発見のきっかけとなったのだが、それが端緒となって鉱物界でもこの石の研究が進んだ。
世界中で様々な色の変種が見出されていき、新たな宝石の名称が生まれた。だがそれらの名称もこの宝石の発見のされ方が尾を引いたのだろうか、多くが他種の宝石を意識してのものでしかなかった。
 しかしその一方で、パーティカラーやコンセントリックな石のすべてが、トルマリンのカットの仕方を手本にして創られる様になった事は知られていない。
さらにトルマリンの存在を初めて世界に知らしめたのが、1989年にブラジルのパライバ州から発見されたそれまで誰もが見たこともないとてつもなく鮮やかな色調の石であった。だがそれ以後、トルマリンの価値付けは本質から大きく外れる事となった。
 今回のセミナーでは、トルマリンを鉱物と宝石の双方から分類し、新しい宝石種発見の可能性についても触れる。
 
TOPへ戻る