4月の新鉱物宝石研究セミナーは『ラバ(溶けた岩)』です
2018-03-15
ラバ(慣用読みではラーバ)は、本来がイタリアで“予期せぬ洪水”というニュアンスで呼ばれたものが具現化して物質の名前に使われたものである。そのラバ(Lava)に溶岩という名前をあてたのは、鉱物学者の和田維四郎とされている。
溶岩は岩石の産出の1つの形態で、それ自体も宝飾品として使われているが、皮肉な事に、正確にラバとは鑑別されずに他の宝石名で流通している。
また溶岩に伴う宝石には、ペリドット、アノーサイト、パイロープ などもあり、その溶けた岩は宝石形成の母体としての性質を有している事もわかる。
しかしラバを溶岩と和訳された事で、そこから派生した正しくない名前で呼ばれている宝石があるのも事実である。
今回のセミナーではラバを分類し、その産出のされ方や、それに関連した宝石鉱物について解説する。